キャリバーDB腕時計ムーブメントの諸元を公式一次ソースで確かめる

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最終更新 2026-08-12諸元は出典つきで確認・取れていない値は書きません

振動数(bph・Hz)とは|21600と36000の違いを公式値で確認(2026-08-12)

公開

寸法と諸元を図で見る

カルテの値をそのまま作図したものです。図の下に元の値の文字列・出典・確認日を置いています。

Seiko NH35A の外径(実寸比の作図)
外径: 27.4mm(公式取説に記載なし=業者資料の参考値)カルテの数値だけから作図。ムーブメントの意匠は描いていない(形の再現ではなく寸法の図)。Tier D(参考値・メーカー非公式)出典: calibercorner.com
Seiko NH35A の厚み(外径と同じ縮尺の側面図)
厚み: 5.32mm(公式取説に記載なし=業者資料の参考値)Tier D(参考値・メーカー非公式)出典: calibercorner.com
Seiko NH35A の石数
石数: 23石(4R35国内公式)/24石(NH35A外販版・業者資料が一致)※両論併記Tier B(メーカーの公式ページ)出典: ベース機 Seiko 4R35取説PDF(23石)+CaliberCorner/namokiMODS等の業者資料(24石)確認 2026-07-23
Seiko NH35A の振動数と秒針の刻み
振動数: 21,600振動/時(6振動/秒=3Hz)Tier A(メーカーの技術資料)出典: ベース機 Seiko 4R35取説PDF(取得 2026-07-23)確認 2026-07-23

振動数(bph・Hz)とは|21600と36000の違いを公式値で確認

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結論(先に)

振動数とは、テンプ(ひげぜんまいで往復運動する部品)が時間あたり何回振動するかを表す数値です。単位は「振動/時」または英語表記の bph(beats per hour)。もう一つ、秒あたりの往復回数を表す Hz(ヘルツ)という単位もあります。

僕が確認できた範囲では、セイコー NH35A(ベース機4R35)は21,600振動/時、グランドセイコー 9S85は36,000振動/時です。数値が大きいほど、テンプは同じ時間内により多く往復しています。

振動数の早見表

キャリバー 振動数(bph) Hz換算 出所 確認日 公式
セイコー NH35A(ベース機4R35) 21,600振動/時 6振動/秒(3Hz) セイコー公式取説PDF 2026-08-12 公式(ベース機)
グランドセイコー 9S85 36,000振動/時 5Hz グランドセイコー公式サイト 2026-08-12 公式

この2つは、腕時計の店頭やレビューでよく見る振動数の代表値です。ただしこの表は僕が今回確認できた2機種だけの並びで、市場全体を網羅したものではありません。

グランドセイコー 9S85(公式サイトより) 出所: グランドセイコー公式サイト

bphとHzの関係

振動数を表す単位は2つあります。bph(時間あたりの振動数)と、Hz(秒あたりの往復数=オシレーション数)です。

グランドセイコー公式サイトは9S85の振動数を「36,000 vibrations per hour (5 Hz)」と表記しています(グランドセイコー公式サイト、確認日2026-08-12)。

セイコーの4R35取説PDFは「2.振動数 21,600振動/時間(6振動/秒)」と書いています(セイコー公式取説PDF、確認日2026-08-12)。こちらは秒あたりの「振動」数(6振動/秒)を併記していて、Hz表記ではありません。僕が見た限り、メーカーによって併記する単位が「Hz」か「振動/秒」かは揃っていません。ここは表記のブレとして、そのまま受け取るしかないと思っています。

数字が大きいキャリバーは何が違うのか

振動数が高いキャリバーは、一般に「ハイビート」と呼ばれます。秒あたりの往復が多い分、外部からの衝撃や姿勢の変化を受けても、振動ごとの時間のずれが小さく収まりやすいと言われています。

ただしこれは僕が実測して確かめた話ではありません。あくまで一般に言われている理屈です。実際の精度は、振動数だけでなく、脱進機の設計やひげぜんまいの材質、調整の質にも左右されます。

セイコーの取説PDFにはこう書かれています。「精度はクオーツウオッチが月差・年差であるのに対し、メカニカルウオッチは日差(一日あたりの進み・遅れ)となります」(セイコー公式取説PDF、確認日2026-08-12)。NH35Aのベース機4R35(21,600振動/時)の公称精度は日差+45秒〜-35秒です(セイコー公式取説PDF、確認日2026-08-12)。振動数を見るときも、この「公称は工場出荷時の調整幅」という前提を忘れないほうがいい。9S85の公称精度は僕は今回、公式ページ上で該当の記載を確かめきれなかったため、この記事では書きません。

NH35Aの詳しい諸元はNH35Aの確認カルテにまとめています。石数は23石(4R35国内公式)と24石(NH35A外販版・業者資料)で数字が割れているので、そちらも両論併記にしています。

振動数を確認するときに見る場所

メーカーの取扱説明書や公式仕様ページの「製品仕様」欄に記載があります。セイコー系なら型番の取説PDF、グランドセイコーなら公式サイトのキャリバーページです。

業者のまとめサイトにも振動数は載っていますが、僕はまず一次(メーカー公式)を確認してから、そこに無い項目だけ業者資料で補うようにしています。

確かめ方と未評価

✅ この記事で公式に確認した項目:NH35A(ベース機4R35)の振動数・精度・持続時間(セイコー公式取説PDF、確認日2026-08-12)、9S85の振動数(グランドセイコー公式サイト、確認日2026-08-12)。

✅ 手法は /methodology をご覧ください。

❌ 未評価:実機の精度・巻き上げ感・仕上げは僕は測っていません。9S85の精度公称値も今回は公式ページ上で確認できなかったため書いていません。上記の数値はすべてメーカー公式資料の公称値です。

🔄 仕様は改定されることがあります。購入前に必ず公式ページで最新の仕様をご確認ください。

確認日: 2026-08-12

残りの諸元の図

Seiko NH35A の公称精度の幅
精度: 4R35国内公式:日差 +45秒〜-35秒(気温5℃〜35℃・腕装着時)メーカーの公称値の幅をそのまま数直線にした図(当サイトで測った値ではない)。Tier A(メーカーの技術資料)出典: ベース機 Seiko 4R35取説PDF(取得 2026-07-23)確認 2026-07-23
Seiko NH35A のパワーリザーブ
パワーリザーブ: 約41時間(ベース機4R35公式値)比較用の24時間は「1日」という定義値であって他社の値ではない。Tier A(メーカーの技術資料)出典: ベース機 Seiko 4R35取説PDF(取得 2026-07-23)確認 2026-07-23
Seiko NH35A の諸元は何を根拠にしているか
Tier A/B/C/D の定義は /methodology に全部書いています確認 2026-07-23

当DBの中でどのあたりか

当サイトのカルテのうち値が取れているものだけを数えた分布です。橙の線がこの記事のキャリバーの位置。

当DBのキャリバーの厚みの分布
厚みの値が取れているカルテ 48 件を1mm刻みで数えたもの(各値の出典は各カルテの表に記載)
当DBのキャリバーの外径の分布
外径(またはケーシング径)が取れているカルテ 47 件を2mm刻みで数えたもの
当DBのキャリバーのムーブメントサイズ(リーニュ)の分布
ムーブメントサイズ(‴)が取れているカルテ 46 件を1リーニュ刻みで数えたもの(1‴ = 2.2558mm)
外径と厚みの関係(当DB全体)
外径と厚みの両方が取れているカルテ 47 件。橙の輪がこの記事のキャリバー。
当DBのキャリバーの製造国の内訳
当DBのキャリバーの製造国の内訳=当DBのカルテ 44 件の値の文字列をそのまま数えたもの(多い順に最大8種類・各値の出典は各カルテの表)
当DBのカルテ 50 件で値が取れている項目の数
カルテ 50 件のうち、その項目に出典つきの値が入っているものを数えたもの(空欄=一次資料で確認できていない項目)
当DBの値を根拠の階級(tier)で数えた内訳
カルテ 50 件に入っている値 514 個を tier 別に数えたもの(各 tier の定義は /methodology)
当DBのキャリバーの石数の分布
石数が取れているカルテ 42 件を2石刻みで数えたもの

よくある質問

Q振動数が高いほど精度は良くなりますか?
A

一般に振動数が高いほど振動ごとの間隔が短く、姿勢差の影響を受けにくいとされます。ただし実際の精度は脱進機の設計やひげぜんまいの材質、調整の質にも左右されます。セイコー4R35(21,600振動/時・NH35Aのベース機)の公称精度は日差+45秒〜-35秒です(セイコー公式取説、確認日2026-08-12)。振動数の高低だけで精度を単純に比較できるものではありません。詳しくは各キャリバーの確認カルテをご覧ください。

QbphとHzの違いは何ですか?
A

bph(beats per hour)は時間あたりの「振動」数、Hzは秒あたりの「往復(オシレーション)」数です。グランドセイコー公式サイトは9S85を「36,000 vibrations per hour (5 Hz)」と表記しています(確認日2026-08-12)。単位が違うだけで同じ振動数を指しています。

Q21,600振動/時と36,000振動/時、どちらが一般的ですか?
A

僕が確認した範囲では、セイコーNH35A/4R35系は21,600振動/時(セイコー公式取説、確認日2026-08-12)、グランドセイコー9S85は36,000振動/時(グランドセイコー公式サイト、確認日2026-08-12)を採用しています。どちらが「一般的」かはメーカー・グレードによって異なり、僕は全キャリバーを調べ切れていないため、確認できた2機種の比較として書いています。

Q振動数はどこで確認できますか?
A

メーカー公式の取扱説明書や仕様ページに記載があります。NH35A(ベース機4R35)はセイコー公式取説PDFの「製品仕様」表、9S85はグランドセイコー公式サイトの仕様表に記載があります(いずれも確認日2026-08-12)。当サイトの各キャリバーの確認カルテにも出所・確認日つきで掲載しています。

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