キャリバーDB腕時計ムーブメントの諸元を公式一次ソースで確かめる

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最終更新 2026-08-12諸元は出典つきで確認・取れていない値は書きません

石数(ジュエル)とは|21石・24石の意味と役割

公開

諸元の比較2キャリバー・7項目
項目Seiko 4R35Seiko NH35A
駆動方式ぜんまい巻〈自動巻(手巻つき)〉自動巻(手巻き機構つき)
振動数21,600振動/時間(6振動/秒=3Hz)21,600振動/時(6振動/秒=3Hz)
パワーリザーブ最大巻上時 約41時間約41時間(ベース機4R35公式値)
石数23石(4R35)/24石(4R36)※共通取説に併記23石(4R35国内公式)/24石(NH35A外販版・業者資料が一致)※両論併記
外径27.4mm(公式取説に寸法記載なし=業者資料の参考値)27.4mm(公式取説に記載なし=業者資料の参考値)
厚み5.32mm(公式取説に寸法記載なし=業者資料の参考値)5.32mm(公式取説に記載なし=業者資料の参考値)
精度(公称)日差 +45秒〜-35秒(気温5℃〜35℃・腕装着時/工場出荷時調整値)4R35国内公式:日差 +45秒〜-35秒(気温5℃〜35℃・腕装着時)
日本語の一次資料日本語の公式資料あり日本語の公式資料は一部だけ
確認日2026-07-232026-07-23
公式資料公式公式

「—」はメーカーの公式資料から値を取れていない項目です(それらしい数字で埋めません)。実機の日差・巻き上げ感・仕上げは僕が測っていないので、この表にはありません。

数字で並べて見る

外径を重ねて比べる(実寸比)
Seiko 4R35: 27.4mm(公式取説に寸法記載なし=業者資料の参考値) / Seiko NH35A: 27.4mm(公式取説に記載なし=業者資料の参考値)出典: calibercorner.com
公称精度の幅を同じ数直線で比べる
Seiko 4R35: 日差 +45秒〜-35秒(気温5℃〜35℃・腕装着時/工場出荷時調整値) / Seiko NH35A: 4R35国内公式:日差 +45秒〜-35秒(気温5℃〜35℃・腕装着時)どちらもメーカーの公称値。当サイトで測った値ではない。出典: Seiko 4R35/4R36取説PDF(取得 2026-07-23) / ベース機 Seiko 4R35取説PDF(取得 2026-07-23)確認 2026-07-23
パワーリザーブを比べる
Seiko 4R35: 最大巻上時 約41時間 / Seiko NH35A: 約41時間(ベース機4R35公式値)出典: Seiko 4R35/4R36取説PDF(取得 2026-07-23) / ベース機 Seiko 4R35取説PDF(取得 2026-07-23)確認 2026-07-23
厚みを比べる
Seiko 4R35: 5.32mm(公式取説に寸法記載なし=業者資料の参考値) / Seiko NH35A: 5.32mm(公式取説に記載なし=業者資料の参考値)出典: calibercorner.com
石数を比べる
Seiko 4R35: 23石(4R35)/24石(4R36)※共通取説に併記 / Seiko NH35A: 23石(4R35国内公式)/24石(NH35A外販版・業者資料が一致)※両論併記出典: Seiko 4R35/4R36取説PDF(取得 2026-07-23) / ベース機 Seiko 4R35取説PDF(23石)+CaliberCorner/namokiMODS等の業者資料(24石)確認 2026-07-23

寸法と諸元を図で見る

カルテの値をそのまま作図したものです。図の下に元の値の文字列・出典・確認日を置いています。

Seiko 4R35 の外径(実寸比の作図)
外径: 27.4mm(公式取説に寸法記載なし=業者資料の参考値)カルテの数値だけから作図。ムーブメントの意匠は描いていない(形の再現ではなく寸法の図)。Tier D(参考値・メーカー非公式)出典: calibercorner.com
Seiko 4R35 の厚み(外径と同じ縮尺の側面図)
厚み: 5.32mm(公式取説に寸法記載なし=業者資料の参考値)Tier D(参考値・メーカー非公式)出典: calibercorner.com
Seiko 4R35 の石数
石数: 23石(4R35)/24石(4R36)※共通取説に併記Tier A(メーカーの技術資料)出典: Seiko 4R35/4R36取説PDF(取得 2026-07-23)確認 2026-07-23
Seiko 4R35 の振動数と秒針の刻み
振動数: 21,600振動/時間(6振動/秒=3Hz)Tier A(メーカーの技術資料)出典: Seiko 4R35/4R36取説PDF(取得 2026-07-23)確認 2026-07-23

石数(ジュエル)とは|21石・24石の意味と役割

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結論(先に)

腕時計のスペック表にある「石数」は、ムーブメント内部の軸受けに使われているルビーなどの人工石の数を指す。僕が公式・準公式資料で確認できた範囲では、Miyota 8215は21石(MIYOTA MOVEMENT公式製品ページ・確認日2026-08-11)。Seiko NH35Aは出所によって数字が割れている。ベース機とされる4R35の国内公式取説では23石。NH35A外販版については業者資料が24石で一致している。この2系統は別物として扱う。石数は多さそのものが精度を保証する数字ではない。

MIYOTA 8215(公式製品ページの製品画像) 出所: MIYOTA MOVEMENT

石数の早見表

キャリバー 石数 出所 確認日 公式かどうか
Miyota 8215 21石 MIYOTA MOVEMENT公式製品ページ 2026-08-11 公式
Seiko 4R35(NH35Aのベース機・国内正規版) 23石 セイコー公式取扱説明書PDF 2026-08-11 公式(ベース機)
Seiko NH35A(外販版) 24石 業者資料(CaliberCornerなど) 2026-07-23 メーカー非公式・参考値

数字がここまではっきり割れているのは珍しい。理由は下で説明する。

石数とは、何を数えている数字か

石数のジュエルは、歯車の軸を受ける部分に使われる人工ルビーの個数を指す言葉だ。金属同士が直接こすれる箇所を減らすための設計要素であって、装飾ではない。だから「石が多い=高級」という単純な図式にはならない。**この記事では、確認できた個数だけを載せ、石数と精度・耐久性の因果関係そのものは評価しない。**未評価という言葉をここで先に置いておく。

本文で扱う数字は、Miyota 8215NH35Aの2機種分だけだ。他のキャリバーの一般的な石数を、この記事の範囲を超えて語ることはしない。

Miyota 8215の石数は21石(公式製品ページ)

Miyota 8215はMIYOTAが公式製品ページで仕様を公開しているキャリバーで、その仕様表に「Jewels」の項目がある。僕がそのページを確認した限り、記載は21石だった(確認日2026-08-11)。この数字はMiyota自身のドメインに掲載されている値であり、業者資料の参考値ではない。

駆動方式などその他の仕様については、今回確認できた一次資料の範囲に含まれていなかったため、この記事では扱わない。仕様表には石数以外の項目もあるが、今回この記事で数値として扱うのは石数のみに絞った。他の項目は別記事かカルテ側で扱う予定がある。

NH35A:23石と24石が両方出てくる理由

ここが一番ややこしい所だ。NH35Aは、セイコーグループの産業用ムーブメント外販部門であるTMI(Time Module, Inc.)が扱う型番で、消費者向けの単体スペックシートを公開していない。

そのためNH35Aの石数を調べようとすると、2つの異なる出所に行き当たる。

1つ目は、ベース機とされる4R35(国内正規版)のセイコー公式取扱説明書PDF。ここには「使用石数 23石」とはっきり書かれている。ただしこれは4R35の値であって、NH35A単体の公式値ではない。

2つ目は、CaliberCornerなど複数の業者資料。こちらはNH35A外販版として24石と一致して記載している。ただしメーカー公式のシートではない。

僕はこの2つを混ぜずに、それぞれの出所を明示したまま両方載せることにした。片方を消して綺麗にまとめる方が読みやすいが、それをやると「どちらが公式なのか」という一番大事な情報が消える。

数字の読み方:系統を混ぜない

石数に限らず、ムーブメントのスペックは「どの系統の値か」を必ず確認したほうがいい。国内正規版と外販版は、たとえベースが同じでも別のカルテとして扱われることがある。今回のNH35A/4R35がその典型だ。

短く言うと、型番が近くても出所元が違えば数字も違いうる、ということだ。

公式で確認できなかった項目は、この記事では書いていない。空欄は情報の一部だと僕は考えている。

確かめ方と未評価

✅ 石数について、Miyota 8215はMIYOTA MOVEMENT公式製品ページ(確認日2026-08-11)、Seiko NH35A/4R35はセイコー公式取扱説明書PDF+業者資料(確認日2026-08-11・業者資料の一次取得は2026-07-23)で確認した。

未評価:精度・巻き上げ感・仕上げの実機評価はこの記事では行っていない。実機を測っていないので、僕はそこを評価しない。精度が気になる方は各メーカーの公式仕様ページを直接確認してほしい。

🔄 仕様は改定されうる。購入・MOD前には必ず公式の最新情報を確認してください。

確認日:2026-08-11。

残りの諸元の図

Seiko 4R35 の公称精度の幅
精度: 日差 +45秒〜-35秒(気温5℃〜35℃・腕装着時/工場出荷時調整値)メーカーの公称値の幅をそのまま数直線にした図(当サイトで測った値ではない)。Tier A(メーカーの技術資料)出典: Seiko 4R35/4R36取説PDF(取得 2026-07-23)確認 2026-07-23
Seiko 4R35 のパワーリザーブ
パワーリザーブ: 最大巻上時 約41時間比較用の24時間は「1日」という定義値であって他社の値ではない。Tier A(メーカーの技術資料)出典: Seiko 4R35/4R36取説PDF(取得 2026-07-23)確認 2026-07-23
Seiko 4R35 の諸元は何を根拠にしているか
Tier A/B/C/D の定義は /methodology に全部書いています確認 2026-07-23
Seiko NH35A の外径(実寸比の作図)
外径: 27.4mm(公式取説に記載なし=業者資料の参考値)カルテの数値だけから作図。ムーブメントの意匠は描いていない(形の再現ではなく寸法の図)。Tier D(参考値・メーカー非公式)出典: calibercorner.com
Seiko NH35A の厚み(外径と同じ縮尺の側面図)
厚み: 5.32mm(公式取説に記載なし=業者資料の参考値)Tier D(参考値・メーカー非公式)出典: calibercorner.com
Seiko NH35A の石数
石数: 23石(4R35国内公式)/24石(NH35A外販版・業者資料が一致)※両論併記Tier B(メーカーの公式ページ)出典: ベース機 Seiko 4R35取説PDF(23石)+CaliberCorner/namokiMODS等の業者資料(24石)確認 2026-07-23
Seiko NH35A の振動数と秒針の刻み
振動数: 21,600振動/時(6振動/秒=3Hz)Tier A(メーカーの技術資料)出典: ベース機 Seiko 4R35取説PDF(取得 2026-07-23)確認 2026-07-23
Seiko NH35A の公称精度の幅
精度: 4R35国内公式:日差 +45秒〜-35秒(気温5℃〜35℃・腕装着時)メーカーの公称値の幅をそのまま数直線にした図(当サイトで測った値ではない)。Tier A(メーカーの技術資料)出典: ベース機 Seiko 4R35取説PDF(取得 2026-07-23)確認 2026-07-23
Seiko NH35A のパワーリザーブ
パワーリザーブ: 約41時間(ベース機4R35公式値)比較用の24時間は「1日」という定義値であって他社の値ではない。Tier A(メーカーの技術資料)出典: ベース機 Seiko 4R35取説PDF(取得 2026-07-23)確認 2026-07-23
Seiko NH35A の諸元は何を根拠にしているか
Tier A/B/C/D の定義は /methodology に全部書いています確認 2026-07-23

当DBの中でどのあたりか

当サイトのカルテのうち値が取れているものだけを数えた分布です。橙の線がこの記事のキャリバーの位置。

当DBのキャリバーの厚みの分布
厚みの値が取れているカルテ 48 件を1mm刻みで数えたもの(各値の出典は各カルテの表に記載)
当DBのキャリバーの外径の分布
外径(またはケーシング径)が取れているカルテ 47 件を2mm刻みで数えたもの
当DBのキャリバーのムーブメントサイズ(リーニュ)の分布
ムーブメントサイズ(‴)が取れているカルテ 46 件を1リーニュ刻みで数えたもの(1‴ = 2.2558mm)
外径と厚みの関係(当DB全体)
外径と厚みの両方が取れているカルテ 47 件。橙の輪がこの記事のキャリバー。
当DBのキャリバーの製造国の内訳
当DBのキャリバーの製造国の内訳=当DBのカルテ 44 件の値の文字列をそのまま数えたもの(多い順に最大8種類・各値の出典は各カルテの表)
当DBのカルテ 50 件で値が取れている項目の数
カルテ 50 件のうち、その項目に出典つきの値が入っているものを数えたもの(空欄=一次資料で確認できていない項目)
当DBの値を根拠の階級(tier)で数えた内訳
カルテ 50 件に入っている値 514 個を tier 別に数えたもの(各 tier の定義は /methodology)
当DBのキャリバーの石数の分布
石数が取れているカルテ 42 件を2石刻みで数えたもの

よくある質問

Q石数は多いほど良いムーブメントということですか?
A

石数だけでは判断できない。石はルビーなどの軸受けで摩擦を減らす箇所を増やす設計要素であり、精度や耐久性を直接保証する数字ではない。数字自体は僕がメーカー資料で確認した石数のみを本文の表に載せている。精度は別項目として確認日つきで見る必要がある。

QMiyota 8215の石数は何石ですか?
A

21石。MIYOTA MOVEMENT公式製品ページで確認した(確認日2026-08-11)。詳細は/tools/miyota-8215/のカルテにまとめている。

QSeiko NH35Aの石数はなぜ23石と24石の2通りあるのですか?
A

NH35Aはベース機の4R35(国内正規版)とは別系統の外販版で、単体の公式スペックシートが公開されていない。4R35のセイコー公式取説では23石、NH35A外販版については業者資料で24石という数字が一致している。この記事では両方を出所つきで両論併記する。/tools/nh35/のカルテに詳しい内訳がある。

Q石数の数え方に統一ルールはありますか?
A

僕が今回確認した2機種の範囲では、メーカーごとに公表する場が違い(製品ページか取扱説明書か)、系統(国内正規版と外販版)が違えば数字も別に扱われていた。統一ルールの有無まではこの記事の範囲では確認できていない。

この記事で触れたもの