NH70A スペック|メーカー公式の技術資料で確認した全諸元
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この記事の確かめ方
- ✅一次確認:TMI(Time Module)公式の Cal.NH7 Series 技術資料PDF(NH70A/71A/72A 共通・Version-02)を2026-07-28に直接取得して読んだ
- ✅一次確認:同社 NH70A スペックシートPDFで外径と厚みを再確認
- ❌未実施:実機での日差計測・巻き上げ効率・仕上げの評価(僕は実物を測っていません)
結論(先に)
NH70Aの諸元はメーカーの技術資料に全部載っています。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 振動数 | 21,600振動/時(3Hz) |
| 石数 | 24石 |
| 持続時間(パワーリザーブ) | 41時間以上(フル巻上後) |
| 静的精度 | 日差 -20〜+40秒(条件は下記) |
| 姿勢差 | 最大値と最小値の差が60秒未満(4姿勢) |
| 外径 | Φ27.4mm(呼称12型) |
| ケーシング径 | Φ27.0mm |
| 総厚 | 5.32mm |
| 表示 | 3針(時・分・秒)/カレンダーなし |
| 巻き上げ | ボールベアリング式の自動巻+手巻き機構 |
| 秒針停止 | あり(ストップセコンド) |
| 製造国 | 日本またはマレーシア |
出典はすべて TMI の Cal.NH7 Series TECHNICAL GUIDE & PARTS CATALOGUE(PDF)です。項目ごとの逐語と取得日はNH70Aの確認カルテに置いてあります。
精度の数字は「測り方つき」で読む
-20〜+40秒/日という数字だけを抜き出すと誤解します。資料に書いてある条件はこうです。
- フル巻上げの10〜60分後に測る
- 3姿勢(文字盤上・9時上・6時上)
- リフト角 53度、測定時間 20秒
- 測定器は Witschi WATCH EXPERT
つまり静止した状態での機械単体の値。腕に着けて一日過ごした結果とは別物です。等時性(24時間後と0時間後の静的精度の差)も同じ -20〜+40秒/日 として書かれていました。
NH70・NH71・NH72は中身が同じ
技術資料は3つを1冊にまとめていて、諸元表は共通でした。分かれているのはローターの色だけです。
| Cal. | ローター |
|---|---|
| NH70A | シルバー |
| NH71A | ゴールド(Gilt) |
| NH72A | ルテニウムグレー |
スケルトン文字盤で見せる前提のムーブメントなので、色が型番で分かれているんだと思います。ここは資料に理由が書いてあるわけではないので、僕の推測です。
前の版の訂正(2026-07-28)
このページの初版(2026-07-24)で、僕は「TMIの一般公開ページにNH70の消費者向け技術仕様書は見つかりませんでした」と書き、諸元表を全部「要確認」にしていました。これは僕の調べ方が足りなかっただけで、誤りです。
実際には、TMIは製品ラインアップの各キャリバーの下に Spec Sheet・Technical Guide・Operation Manual・Parts List のPDFを置いています。NH70Aのものは2026-07-28時点で普通に取得できました(HTTP 200・application/pdf)。上の表はそこから作り直したものです。
もう一点。初版では供給元を「セイコーインスツル(TMI)」と書きましたが、TMI自身が公開している会社紹介には「Time Module Inc.」として1987年に東京・銀座で始まったとあるだけで、セイコーインスツルの名前は出てきません。一次資料で裏が取れていない社名の断定だったので、この記事では「TMI(Time Module)」に統一しました。
未評価の明示
実機の精度計測・巻き上げ体感は行っていません(実測していないことは実測したと書きません)。この記事の値はすべてメーカー公開資料の転記で、そのぶん出典と条件を全部書いています。
確認日: 2026-07-28。技術資料は改訂されます(今回読んだのは Version-02 / Revised 02062022)。搭載モデルの選定前には最新版の確認をおすすめします。