NH35と6R35の違い|振動数・パワーリザーブ・精度で比較
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結論(先に)
公式取説の数字だけ並べると、6R35はパワーリザーブ最大巻上時 約70時間・石数24石・日差+25秒~-15秒。NH35Aのベースとされる4R35は最大巻上時 約41時間・石数23石・日差+45秒~-35秒です。振動数はどちらも21,600振動/時間で同じ。NH35A単体の公式スペックシートはTMIが公開していないので、ここでは「ベース機4R35の公式値」と「NH35A外販版の業者資料」を分けて出します。
諸元表
| 項目 | NH35(NH35A・外販版) | 6R35 | 出所・確認日 |
|---|---|---|---|
| 駆動方式 | 自動巻(手巻き機構つき) | ぜんまい巻〈自動巻(手巻つき)〉 | いずれもセイコー公式取説PDF(確認日2026-08-13) |
| 毎時振動数 | 21,600振動/時間(6振動/秒) | 21,600振動/時間(6振動/秒) | セイコー公式取説PDF・同値(確認日2026-08-13) |
| パワーリザーブ | 約41時間(ベース機4R35の公式値) | 最大巻上時 約70時間 | セイコー公式取説PDF。NH35Aはベース機の値で単体公式値ではない(確認日2026-08-13) |
| 石数 | 23石(4R35公式)/24石(NH35A業者資料)※両論併記 | 24石 | 6R35は公式取説記載。NH35Aは出所により割れる(本文参照) |
| 精度(公称) | 4R35公式:日差+45秒~-35秒/NH35A業者資料:-20~+40秒 | 日差+25秒~-15秒 | 気温5℃~35℃・腕装着時・工場出荷時の調整値(セイコー公式取説PDF、NH35A業者資料はCaliberCorner調べ) |
| 直径 | 27.4mm(公式取説に記載なし=CaliberCorner調べの参考値) | 27.4mm(公式取説に記載なし=Professional Watches/CaliberCorner調べの参考値) | メーカー公式では確認できていません |
| 厚み | 5.32mm(NH35A固有・公式取説に記載なし=CaliberCorner調べの参考値) | 5.25mm(6R35固有・Professional Watches/CaliberCorner調べ。一部資料は5.32mmとも記載) | メーカー公式では確認できていません |
数字の読み方
まず「公式で取れた値」と「業者資料の参考値」を分けて見てください。日差の公称は工場出荷時に調整された幅で、個体・姿勢・巻き上げ状態・気温で実際は外れます。僕はこの2機を実測していないので、公称の数字をそのまま実測値として読まないでください。
振動数は21,600振動/時間で一致しています。ここが同じでも、パワーリザーブと精度の公称幅は別物です。
NH35(NH35A)の諸元について
NH35AはTMI(Time Module, Inc.)が外販するムーブメントです。僕が確認した限り、TMIはNH35A単体の消費者向け公式スペックシートを公開していません。ここでは、ベースとされる4R35(国内正規版)のセイコー公式取説PDFで確認できる値を「公式(ベース機)」、NH35A外販版について複数の業者資料が一致する値を「業者資料の参考値」として分けます。
駆動方式は自動巻(手巻き機構つき)、振動数は21,600振動/時間、パワーリザーブは約41時間。すべてベース機4R35の公式取説PDF(確認日2026-08-13)に記載されている値です。
石数と精度は2系統で数字が割れています。4R35の公式取説は23石・日差+45秒~-35秒。NH35A外販版の業者資料(CaliberCorner・namokiMODS)は24石・-20~+40秒で一致しています。どちらが公式かを明示した上で、両方とも消さずに書きました。
NH35Aの直径は27.4mm、厚みは5.32mm。どちらも4R35の公式取説には記載がなく、CaliberCorner調べの参考値です。この5.32mmは6R35の厚み5.25mmとは別の、NH35A固有の値です。
6R35の諸元について
6R35はセイコー上位の実用自動巻で、プロスペックス等に搭載されます。6R31/6R35/6R38共通のセイコー公式取説PDF(確認日2026-08-13)に、駆動方式・振動数・パワーリザーブ・石数・精度がすべて直接記載されています。
駆動方式はぜんまい巻〈自動巻(手巻つき)〉。振動数21,600振動/時間。パワーリザーブは最大巻上時 約70時間。石数24石。精度は日差+25秒~-15秒(気温5℃~35℃・腕装着時・工場出荷時の調整値)。ここは僕が業者資料に頼る必要のない、公式取説の製品仕様表そのままの数字です。
直径・厚みは公式取説に記載がなく、Professional WatchesとCaliberCornerの業者資料では27.4mmと5.25mmが挙がっています。CaliberCornerの一部資料は5.32mmとも記載しており、これはNH35Aの厚みとは無関係の、6R35についての資料間の食い違いです。僕はどちらが正しいか判定しません。
パワーリザーブと精度の関係
公式値だけを並べると、6R35(約70時間)は4R35(約41時間・NH35Aのベース機)よりパワーリザーブが長い。ただしNH35A単体の公式パワーリザーブをTMIは公開していないため、僕はこの2つの公式値の間で具体的な差の時間数を計算して示すことはしません。あくまで「ベース機同士を比べると6R35の方が公式値で長い」という関係だけを、出所を明示した形でお伝えします。
精度も同じ構図です。4R35は日差+45秒~-35秒、6R35は日差+25秒~-15秒。公式取説の幅で見ると6R35の方が狭いですが、実際の精度は個体・姿勢・巻き上げ量で変わるので、僕はこの幅を「実測の優劣」としては読みません。
確かめ方と未評価
ここに書いたのはセイコー公式取説PDF(4R35/4R36、6R31/6R35/6R38、いずれも確認日2026-08-13)と、直径・厚みのみ業者資料(CaliberCorner・Professional Watches)です。両機とも実機の精度・巻き上げ心地・仕上げは僕は未評価です。実測していないので優劣は判定しません。NH35Aの直径・厚みの正確な公式値、NH35A単体の公式スペックシートの有無は今回も確認できず、空欄のまま出しています。仕様は改定されうるため、購入・MOD前に必ずメーカー公式で確認してください。